AIWA AD-5500
¥57,800(1973年頃)
解説
メカニズムと電気回路の安定化を計り、歪の少ない音質を獲得したステレオカセットデッキ。
ヘッドには、コア部だけでなくガード部にまで耐摩耗性にすぐれた超硬質フェライトを使用したFG(フェライトガード)ヘッドを搭載しています。
重量270g、直径86mmの大型フライホイールを採用しており、回転エネルギー2450gcmを得ています。
また、ドイツのシュマーグ社製の2.5mmφキャプスタンを採用しています。
ピンチローラーホルダー軸をメインシャーシにしっかりと固定しており、ピンチローラーとキャプスタンの平行度が正確に保たれ、安定したテープ走行が得れます。
また、特殊構造のリール軸を開発・採用することで、カセットハーフ内における摩擦を減少させると共に、リール軸に一定のバックテンションをかけてテープ走行の安定化を計っています。
全回路に安定化電源を採用することで、電気的安定度を向上しています。
それぞれのテープの特性に合わせてバイアスとイコライザーを切り替えできるバイアス・イコライザー3段切替機構を搭載しています。
マイクボリュームとラインボリュームを分離することにより、ラインからの録音時SN比を10dB向上しています。
カセットテープのヒスノイズを低減するため、ドルビーシステムを搭載しています。
+6dBまで表示可能な大型VUメーターを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック型式 | 4トラック2チャンネル |
周波数特性 | ノーマルテープ:30Hz~12kHz HiFiテープ:30Hz~14kHz CrO2テープ:30Hz~16kHz |
SN比 | Dolby NR on時:60dB(CrO2テープ) |
ワウフラッター | 0.07%(WRMS) |
テープ速度 | 4.76cm/s |
巻戻し時間 | 95秒(C-60) |
早送り時間 | 95秒(C-60) |
録音方式 | ACバイアス |
消去方式 | AC消去 |
使用可能テープ | C-30、C-60、C-90、C-120 |
モーター | ACシンクロナスモーター |
ヘッド | フェライトガードヘッド(FGH) |
最大入力感度/インピーダンス | Line:50mV/100kΩ以上 DIN:0.1mV/2.5kΩ MIC:0.25mV/600Ω~10kΩ適合 |
基準出力レベル/インピーダンス | Line、DIN:0.58V(Dolbyレベル)/50kΩ以上 ヘッドホン出力:8Ω |
使用半導体 | トランジスタ:36個 FET:2個 ダイオード:21個 LED:1個 サイリスタ:1個 バリスタ:2個 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 15W |
外形寸法 | 幅419x高さ152x奥行295mm |
重量 | 6.2kg |
付属 | ダストカバー 接続コードx2 ヘッドクリーニング棒 |