AIR TIGHT ATE-2
¥600,000(1996年頃?)
解説
創業10周年を迎えたA&Mのアニバーサリーモデルとして開発された管球式イコライザーアンプ。
イコライザー回路には2段NF方式を採用しており、出力段は低インピーダンス、高出力のSRPP回路を採用sいています。NF回路を広帯域に渡って安定して駆動し、低歪率化を図っています。
アッテネーター使用時にも低インピーダンスで安定出力できるようにフラットアンプを搭載しています。
回路構成は1段のSRPP回路を採用しており、通常のプリアンプと同様に低出力インピーダンスで送り出すため、真空管やトランジスタの方式を問わず、全てのパワーアンプのドライブを可能としています。
また、Line入力端子を搭載しており、CD入力との切替も他のプリアンプと同様に行えます。
電源部には、シリコンダイオードより動作スピードが速く、しかもパルスノイズを発生しない整流管を採用しています。半導体によるフィルターを通した後に真空管によるレギュレーター回路を通し、さらに大容量のコンデンサーバンクを通って各増幅段に供給される低ノイズ設計となっています。
信号系では基板を一切使用しない手配線を採用しています。
考え得るベストな配線材である銅線を含め要所要所で配線材を使い分け、さらにアース回路は各入力毎に切替えるなど、一本一本のリード線を丁寧に配線しています。
シャーシには重量級のメインアンプにも採用されている1.6mm厚の鉄板を採用しています。
さらに増幅個所によって銅メッキを併用することで振動を抑え、同時に非磁性化も図っています。
パーツ類には国内外を問わず最高級のパーツを使用しており、高い信頼性を確保しています。
ボリュームには新型の高音質・高精度ボリュームを採用しています。
新素材のカーボン抵抗体を開発・採用しており、外観も振動に強い黄銅削り出しの構造となっています。さらに金メッキ多接点ワイヤブラシの採用など、音質や精度だけでなく、操作フィーリングにまでこだわっています。
イコライザーダイレクト出力端子を搭載しており、アッテネーターを通さずにイコライザーから直接出力が可能です。
機種の定格
型式 | イコライザアンプ |
Phono入力 | 2系統 |
Mode | Stereo/Mono切替 |
イコライザー出力 | 2系統(Direct、Buffered) |
Line入力 | 1系統 |
使用真空管 | ECC83/12AX7x3 12BH7Ax1 EF86/6267x1 ECC88/6DJ8x2 EZ90/6X4x1 |
外形寸法 | 幅405x高さ145x奥行330mm |
重量 | 約12kg |