オーディオの足跡

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AE3mk2の画像
 解説 

AE1mk3をベースにローエンド拡充とセンシティビティや耐入力の向上を目指したスピーカーシステム。

低域には16.5cmコーン型ウーファーを2個搭載しており、これらのユニットを左右背中合わせにマウントすることで背圧を打ち消し、エンクロージャーの壁面共振を抑えると共に反応の速い重低音を得ています。
ユニットの振動板にはアノダイズ処理が施されたアルミ合金コーンが採用されています。

中域には10.5cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットではメタルコーン振動板がストレートコーンからカーブドコーンに変更されており、さらに内外で厚みを微妙に違える精密プレスによってダイアフラムを33%も薄膜化しています。これにより剛性を高めつつ質量低減を図っています。これによりソフト・アノダイズ(電解皮膜)でサンドイッチしたアルミ合金ダイアフラムの伝播スピードと非共振性を追求しています。
磁気回路にはネオジウムマグネットと32mmのハイパワーボイスコイルを採用しています。さらにボイスコイルボビンには強靭なグラスファイバー素材を採用することで磁気コンダクティブ歪を排除しています。
フレーム構造はダンパー背面を開放したオープンシャーシ構造となっており、空気を直接取り込む構造のエアーポンプシステムを導入することで磁性流体を充填することなくボイスコイルをクーリングしています。また、フレーム素材には堅牢で低損失なマグネシウムダイキャストを採用しています。

高域には3.2cmソフトリングドーム型ツィーターを搭載しています。
従来モデルではメタルドーム型ツィーターを搭載していましたが、ウェーブガイドと呼ばれるセンタープラグを備えたソフトリングドーム型に変更することで優れた位相直線性を獲得しています。
さらに、磁性流体無しでクーリング効率を高める大容量のデュアルチェンバーを備えており、ネオジウムカップマグネットと32mm口径の銅コートアルミボイスコイルによる高耐圧の磁気回路を実現しています。

ネットワーク部には低カラーレーションのアルミ素地パワーフィルム抵抗や高電流オーディオファイルグレード・ラミネートコア低損失インダクター、高域用の空芯インダクター、オーディオファイルグレードのハイパワー400V級ポリプロピレンキャパシターなど16のパーツを採用しています。これらの素子には±2%の高精度コンポーネントを使用しており、制振プラットフォームにマウントされています。
また、Low/Mid間は2次スロープ、MID/HF間は正相結合の位相補償がされた3次アコースティックスロープを採用しており、さらに銀コート内部配線材でユニットを接続することで自然な繋がりを実現しています。

各ユニットは開口部とエッジを緩やかにアール加工した10mm厚の重量級アルミ合金プレートに直付けされています。
エンクロージャーにはリアバスレフ方式を採用しており、背面に低域用ポート2個と中低域用ポート1個が設けられています。
エンクロージャー内部には水平、垂直の2方向に頑強なブレースによる補強が施されており、さらにエンクロージャー下部のベースプレートには分厚い重量級ソリッドメタルを配しています。また、このベースプレートにウーファーバッフルのメタルプレートがダイレクトに固定されており、ウーファーダイアフラムの振動の影響を抑えた安定性を確保しています。

外観はピアノブラック仕上げが施されています。
7層塗りのラッカー塗装仕上げとなっています。

機種の定格
方式 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型
使用スピーカー 低域用:16.5cmコーン型x2
中域用:10.5cmコーン型
高域用:3.2cmリングドーム型
周波数特性 26Hz~20kHz ±2.5dB
周波数レンジ 24Hz~30kHz -6dB
パワーハンドリング 250W以下
最大出力音圧レベル 108dB spl(1m)
感度 90dB/W/m
インピーダンス 公称6Ω
最低4.6Ω
クロスオーバー周波数 190Hz、3.2kHz
歪率 0.25%以下(86dB spl、100Hz以上)
接続端子 シングルワイヤー、ヘビーデューティーWBT金メッキスピーカー入力端子
推奨セッティング 側壁から1.4m以上、後壁から0.8m以上
外形寸法 幅180x高さ990x奥行285mm
重量 30kg