オーディオの足跡

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T-101の画像
 解説 

伝送途中で混入する妨害電波、雑音、歪などを耳では検知できない限界レベル以下に追い込む事を目指して開発されたFMステレオチューナー。

フロントエンド部には、周波数直線4連FM専用精密バリコンとデュアルゲートMOS FETを使った高周波増幅段と混合回路、バッファー付高安定度局部発振回路の組合わせにより、ダイナミックレンジが広く優れた特性を得ています。

中間周波回路では、隣接妨害を解決するため、可変選択度型を採用しており、歪を少なくするために新たに開発した10段LC集中型位相直線バンドパス・フィルターと、高選択度ピエゾ振動子フィルターの組合わせとなっています。
普段は直線位相フィルターだけが働き、隣接妨害があるときにSelectivityスイッチをNarrowに切替える事によりビエゾ振動子フィルターが加わって高選択度特性になり、妨害電波が除去されクリアな受信ができます。

検波回路には通常の3倍の帯域をもつ1200kHz広帯域ディスクリミネーターを採用しています。

ステレオ復調部では、コイル、コンデンサーを一切使用せず、放送局から送られてくるパイロット信号の位相とサブキャリア発振器の位相を自動的に同期するフェーズ・ロック・ループ復調回路を採用しています。

信号強度計とセンターチューニングメーターの他に独立したマルチパスメーターを搭載しています。
このメーターによってアンテナの最良の方向を簡単に見つけ出す事ができます。

ミューティングスイッチや、ステレオノイズフィルター、FMステレオ放送のみを受信するスイッチなどを搭載しています。
4チャンネル放送に備えて検波出力回路も搭載しています。

別売りでウォールナットキャビネットがありました。

機種の定格
型式 FMステレオチューナー
<モノラル特性>
実用感度 11dBf(新IHF)
2.0μV(IHF)
50dBS/N 18dBf(新IHF)
4.5μV(IHF)
定在波比 1.5
S/N(65dBf入力) 75dB
高調波歪率(65dBf入力、
SelectivityスイッチNormal時)
100Hz:0.1%
1kHz:0.1%
10kHz:0.2%
IM歪率(14Hz:15kHz=1:1) 0.2%(65dBf、100%変調)
周波数特性 20Hz~15000Hz +0 -1.0dB
2信号選択度(45dBf入力)
妨害波 Selectivity Normal Selectivity Narrow
400kHz 55dB 100dB
300kHz 30dB 75dB
200kHz 6dB 20dB
キャプチャーレシオ 2.0dB
RF相互変調 70dB
スプリアス妨害比 100dB
イメージ比(76MHz~90MHz) 90dB
IF妨害比 100dB
AM抑圧比(65dBf入力) 55dB
周波数安定度 ±30kHz
周波数確度 ±0.2%
出力電圧(100%変調) 2.0V
<ステレオ特性>
実用感度 31dBf(新IHF)
20μV(IHF)
50dBS/N 38dBf(新IHF)
45μV(IHF)
S/N(65dBf入力) 70dB
高調波歪率
(65dBf入力、Selectivity Normal時)
100Hz:0.2%
1kHz:0.2%
10kHz:0.5%
周波数特性 20Hz~15kHz +0 -1.0dB
ステレオ分離度 100Hz:35dB
1kHz:45dB
10kHz:30dB
ステレオ切替入力電圧 19dBf(新IHF)
5μV(IHF)
ミューティングレベル 19dBf(新IHF)
5μV(IHF)
<総合>
SCA妨害比 60dB
19kHz、38kHz漏洩 -70dB
使用バリコン 周波数直線型精密4連
出力インピーダンス 固定出力端子:200Ω
可変出力端子:2.5kΩ
アンテナ入力インピーダンス バランス:300Ω
アンバランス:75Ω
メーター 3個
信号強度計、マルチパス、センターチューニング
使用半導体 トランジスタ:25個
FET:2個
IC:7個
ダイオード:24個
電源電圧 AC100V/117V/220V/240V、50Hz/60Hz
消費電力 26W
外形寸法 幅455x高さ152x奥行355mm
重量 11.1kg
別売 ウッドキャビネット A-3