オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

C-240の画像
 解説 

最高級オーディオシステム用として企画されたステレオコントロールアンプ。

パネルレイアウトは全面的にプッシュスイッチを用いた個性的なもので、回路構成は全増幅段対称型プッシュプル駆動をA級DC方式で構成し、音質に影響を与える素子にも最高級のものを投入しています。

パネルフェースは回転ツマミ4個、レバースイッチ1個、プッシュスイッチ57個で構成されています。
特に入力セレクターは電子制御によって回路内のリレーをコントロールする方式で、フェザータッチで切り替えることが出来ます。
ヘッドアンプの切り替えは、電子制御方式の長所を利用し、DISC1、DISC2のカートリッジに合わせて、それぞれ専用にON/OFFを記憶させることが可能で、操作性を向上させています。
また、音質や耐久性を左右するプッシュスイッチやリレーの接点抵抗を改善するため、全てを2回路配列使用の構成としています。

ヘッドアンプの入口から出力まで、更にヘッドホン専用アンプの全ての増幅段に、完全対称型プッシュプル回路を採用しています。この回路はリニアリティに優れ少量のNFBで最良の歪率を得ています。その結果、音質劣化の要因であるTIM(過渡相互変調)歪を改善しています。
ヘッドアンプ、イコライザアンプ、ハイレベルアンプ、ヘッドホンアンプの各ユニットアンプの全てをDC方式としています。大容量を必要とするNFループのDCカット用コンデンサーを取り去り、更に入力コンデンサーを取り去り、ICL方式となっていて音質を改善しています。

ヘッドアンプは入力差動プッシュプル構成で、小信号用として特別に開発したRET(リングエミッタトランジスタ)が採用され、音質の向上に貢献しています。更に出力段の大電流駆動により出力インピーダンスを低くし、帰還分圧抵抗を低く設定することによって、入力換算雑音を低く抑えています。
また、ヘッドアンプはモジュール化され、湿気の今夕も無く温度変化にも安定な動作をします。

イコライザーアンプは入力のFETバッファーを介し以後の全増幅段が対称型プッシュプルで構成されています。
イコライザーの出力は高周波電力増幅用RET(リングエミッタトランジスタ)を採用し、A級大電流駆動によって低出力インピーダンス化を計り、帰還分圧抵抗を低く設定しています。同時に入力バッファに高gmFETを使用する事で理想限界値に近い入力換算雑音レベルを得ることが出来ています。

ハイレベルアンプ(フラットアンプ)では、トーンコントロールを使用している状態でもDCアンプとして動作するようにDCサーボ方式(PAT、PEND)を採用し、DCドリフトをほぼ皆無の状態まで抑えています。
DCサーボ方式により出力コンデンサも不要となり、Tuner、AUX端子から出力まで直流カット用のコンデンサは皆無となっています。

ヘッドホン専用のアンプには、ピュアコンヘッドホンアンプが搭載されています。

ボリュームには摺動子を18本のブラシ上に構成したものを採用し、抵抗体には鏡面仕上げのコンダクティブ・プラスティック素子で構成されています。
熱硬化性樹脂の絶縁体に、導体性粒子を連続的に配列したフィルム状抵抗体を一体モール度したもので、表面はなめらかで強い膜面を形成しています。
18本の摺動子とコンダクティブプラスティック素子の採用で接触抵抗は理論上1/18とひくく、長期にわたって安定なボリュームとなっています。

電磁型カートリッジは振動系の共振やコイルのインダクタンスと配線トレーキャパシティ等のため高域にピークが生じた特性となります。
このようなカートリッジの高域特性を調整するため、HFトリミングを搭載し、フラットな状態から20kHzで-8dBの間を連続的に可変することが出来ます。
DISC1、DISC2専用になっていて、それぞれのカートリッジに合わせてコントロールすることが出来ます。

トーンコントロールのターンオーバー切り替えは低音が500Hz、200Hz、高音が2kHz、7kHzで200Hz、7kHzのターンオーバーを使用することにより重低音と最高域のコントロールが可能です。切り替えは2dBのステップ式です。

小音量時の聴感を補正し、エネルギーバランスをととのえるラウドネスコンペンセータースイッチを搭載しています。
再生レベルやリスニングルームの特性に応じて3種類のカーブを選ぶことが出来ます。

フィルターの実用性を重視し17Hz、12dBのサブソニックフィルターのみ搭載しています。
ハイレベルアンプの入力素子にCRを追加しアクティブフィルターを形成しています。
専用の能動素子を追加しないため、音質劣化も起きません。

テープレコーダーは2台接続可能で、独立したコピースイッチにより他のプログラムソースを聴きながら相互ダビングが可能です。
また、不要なプログラムをカットするときに便利な録音出力のON-OFFスイッチを設けています。
このスイッチはテープレコーダーの電源がOFF時に、入力回路がコントロールセンターの負荷になるために発生する歪を防止するためにも有効です。

レコードのスタートポイントを探し出す時や、レコードのかけかえにアッテネータースイッチを搭載しています。これ以外にもレベルを切り替えるスイッチを設けており、-10dB、-20dB、-30dBの3種類のアッテネーションレベルを選ぶ事が出来ます。

モードスイッチは、Stereo、Rev、MonoのほかにBlendポジションを設けています。
スピーカーの間隔が広すぎる時や、不自然にセパレートするプログラムソースを再生するソースを再生する時に使用するためで、左右の広がりは10dBに狭まり、自然な広がりになります。

出力3系統のうち、1系統にキャノン出力コネクターを搭載しています。

天然木ローズウッドのキャビネットに収納されています。

機種の定格
型式 ステレオコントロールセンター
周波数特性 ハイレベル入力:20Hz〜20000Hz +0 -0.2dB
ディスク入力:20Hz〜20000Hz ±0.2dB
高調波歪率 0.005%(20Hz〜20kHz間、定格出力)
入力感度/入力インピーダンス DISC1、2(Head Amp OFF):2.0mV/100Ω、47kΩ、82kΩ、150kΩ切替
DISC1、2(Head Amp ON):0.1mV/100Ω固定
Tuner、AUX、Tape Play1、2:126mV/50kΩ
定格出力/出力インピーダンス
(Volume最大、定格入力)
Output:2.0V/2Ω
Tape Rec1、2:126mV/500Ω
ヘッドホン 出力インピーダンス:0.3Ω
出力(8Ω負荷):0.25W、1kHz、歪0.01%
最大出力レベル(20Hz〜20kHz) 10V以上、歪0.005%
ディスク最大入力 Head Amp OFF:400mVrms、1kHz、歪0.005%
Head Amp ON:20mVrms、1kHz、歪0.005%
最小負荷インピーダンス Outputs:1kΩ
Tape Rec:10kΩ
ゲイン
Tuner、AUX、Tape Playより
  Tape Rec: 0dB
Outputs: 24dB
HeadPhones: 20dB
DISC(Head Amp OFF)より
  Tape Rec: 36dB
Outputs: 60dB
HeadPhones: 56dB
(DISC入力HEAD AMP ON時は+26dB)
S/N / 入力換算雑音
(入力ショート、IHF-A、
定格入力時)
ハイレベル入力:110dB/-128dBV
ディスク入力(Head Amp OFF):85dB/-139dBV
ディスク入力(Head Amp ON):72dB/-152dBV
トーンコントロール 8ステッププッシュスイッチによる切替式
低音 500Hz:±8dB(50Hz)
200Hz:±8dB(20Hz)
2dBステップ
2dBステップ
高音 2kHz:±8dB(20kHz)
7kHz:±8dB(50kHz)
2dBステップ
2dBステップ
ラウドネスコンペンセーター COMP1:+6dB(50Hz)
COMP2:+9dB(50Hz)
COMP3:+10dB(50Hz)、+6dB(20kHz)
(Volumeコントロール、-30dBにて)
ディスクハイトリミング DISC1、DISC2、0dB〜-8dB連続可変(20kHzにて)
アッテネーター -10dB、-20dB、-30dB切替式
サブソニックフィルター 17Hz、12dB/oct
使用半導体 159Tr、10FET、102Di
電源 100V、117V、220V、240V、50/60Hz
消費電力 80W
外形寸法 幅466×高さ188×奥行391mm
重量 18kg