オーディオの足跡

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C-230の画像
 解説 

アキュフェーズが長年培ってきた技術を結集して作り上げたコントロールアンプ。
MCカートリッジ用ヘッドアンプや、本格的なヘッドホンアンプを内蔵し音質調整機能も豊富に搭載しています。

ヘッドアンプの入口から最終出力段まで、さらにヘッドホン・アンプも含めた全ての増幅段に、完全対称型プッシュプル回路を採用しています。
また、全てのユニット・アンプのNFループからDCカット用のコンデンサを取り去りDC方式とし、音質上の色付けを排除しています。さらに、入力のコンデンサを取り去りICL方式としています。

イコライザアンプ、ハイレベルアンプの出力段にMOS FETを採用し、諸特性を改善しています。

電源インピーダンスの上昇を防ぐために、各ユニットアンプのプリントサーキットボードにそれぞれ専用の定電圧電源を設け、理想電源と電源に状態にし、優れた安定性と諸特性を得ています。

トーンコントロールをしようしている状態でもDCアンプとして働くように、DCサーボ方式を採用し、DCドリフトをほぼ皆無の状態まで抑えています。
このサーボ方式の特徴は、入力バッファーの定電流負荷をコントロールしており、信号が流れる系を直接コントロールしていないので、サーボ系が音質に及ぼす影響を最小限に抑える事が出来ています。
また、入力バッファ回路の帰還容量によって高域の歪特性が悪化するのを解決するために、帰還防止回路を挿入しています。

イコライザアンプには、出力にMOS FETを採用しA級大電流駆動によって出力インピーダンスを下げ、同時にNFループの低インピーダンス化を計ってS/Nの改善をしています。このアンプにも入力回路の帰還容量による高域歪の悪化を防止する帰還防止回路を挿入しています。

対称型プッシュプル回路で構成したヘッドアンプには、透明度が高く一段と豊かなディティールを再現するために、入力を直結にしてあります。
そして、信号レベルが小さいために問題となるノイズに対しては、超ローノイズトランジスタを採用し、理想限界値に近いS/Nを得ています。

ヘッドホンアンプにはDC構成A級ピュアコン直結専用アンプを採用しています。

トーンコントロール機能の拡大を計りターンオーバー切替スイッチを設けています。
これによりBASSで200Hz、500Hz、TREBLEで2kHz、7kHzを選ぶことができます。
可変方法は11接点ロータリースイッチで行いステップの変化を正確に保つ事が可能です。
また、トーンコントロールON/OFFスイッチも搭載しています。

低音量再生時の聴感を補正し、エネルギーバランスを整えるラウドネスコンペンセータースイッチを設けています。再生レベルやリスニングルームの特性に応じて3種類のカーブを選ぶことができます。
COMP1は+6dB(50Hz)、COMP2は+9dB(50Hz)、COMP3は+10dB(50Hz)、+6dB(20kHz)です。(いずれも音量調整-30dB)

17Hz、12dB/octのサブソニック・フィルターを搭載しています。
ON時の音質を重視しハイレベル・アンプの入力能動素子を活用し、能動素子を追加すること無くCRの追加のみでアクティブフィルターを形成しています。
これにより、音質劣化やS/N劣化を抑えています。

テープレコーダー等は2台接続が可能で、独立したコピー・スイッチにより他のプログラムソースを聞きながら、相互ダビングが可能です。
また、不要なプログラムをカットするときに便利な録音出力のON/OFFスイッチを設けています。このスイッチはテープレコーダー等の電源がOFFの時に、入力回路がコントロールアンプの負荷になるために発生する歪を防止するためにも有益です。

レコードのスタートポイントを探し出すときに便利な-20dBのアッテネータースイッチ、モードスイッチ、テープレコーダーを使用しないときに録音出力回路を切り、歪の発生を防止するスイッチ等の機能が搭載されてます。

別売りで天然ローズウッド仕上げのキャビネットがあります。
(写真で映っているキャビネットです)

機種の定格
型式 ステレオコントロールセンター
周波数特性(新IHF) ハイレベル入力:20Hz~20000Hz +0 -0.2dB
ディスク入力:20Hz~20000Hz ±0.2dB
高調波歪率(新IHF、THD+N) 0.005%以下(20Hz~20000Hz)
入力感度/入力インピーダンス
(定格/新IHF)
DISC(HEAD AMP:OFF):2.5mV/0.96mV/100、47k、82k、150kΩ
DISC(HEAD AMP:ON):0.125mV/0.05mV/100Ω
AUX、Tuner、Tape、Play:160mV/62mV/47kΩ
定格出力/出力インピーダンス Output:1.3V/20Ω
Tape Rec:160mV/200Ω
ヘッドホン 出力インピーダンス:0.3Ω
出力(8Ω負荷):0.25W、1kHz
歪(THD+N):0.01%
S/N(A-補正)/入力換算雑音
定格入力時、入力ショート
  Tuner、AUX、Tape Play: 112dB -128dBV
DISC(HEAD AMP OFF): 87dB -139dBV
DISC(HEAD AMP ON): 74dB -152dBV
新IHF
  Tuner、AUX、Tape Play: 92dB
DISC(HEAD AMP OFF): 85dB
DISC(HEAD AMP ON): 76dB
最大出力レベル 8.0V以上
歪(THD+N):0.005%(20Hz~20000Hz)
ディスク最大入力
HEAD AMP OFF: 300mVrms、1kHz
歪(THD+N):0.005%
HEAD AMP ON: 15mVrms、1kHz
歪(THD+N):0.005%
最小負荷インピーダンス Outputs:1kΩ
Tape Rec:10kΩ
ゲイン
Tuner、AUX、Tape Playより
  Tape Rec: 0dB
Outputs: 18dB
HeadPhones: 18dB
DISC(HEAD AMP OFF)より
  Tape Rec: 36dB
Outputs: 54dB
HeadPhones: 54dB
(DISC入力HEAD AMP ON時は+26dB)
トーンコントロール 11接点ロータリースイッチによるステップ式
低音 500Hz:±10dB(100Hz)
200Hz:±10dB(50Hz)
2dBステップ
2dBステップ
高音 2kHz:±10dB(10kHz)
7kHz:±10dB(50kHz)
2dBステップ
2dBステップ
ラウドネスコンペンセーター COMP1:+6dB(50Hz)
COMP2:+9dB(50Hz)
COMP3:+10dB(50Hz)、+6dB(20kHz)
(Volumeコントロール、-30dBにて)
サブソニックフィルター 17Hz、-12dB/oct
アッテネーター -20dB
使用半導体 85Tr、16FET、5IC、22Di
電源 100V、117V、220V、240V/50Hz、60Hz
消費電力 35W
外形寸法 幅445x高さ128(脚含む)x奥行370mm
重量 10.0kg
別売 ウッドキャビネット A-9(¥15,000)