オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

C-222の画像
 解説 

1980年に主要素子の入手が不可能となり生産終了したC-220の後継として、ディスク再生に主眼を置きながらも、入力端子や機能の充実を図ったコントロールアンプ。

イコライザーアンプ及びハイレベルアンプの回路構成は、FETバッファーを介した差動入力、カスコードによるプリドライブ、ダーリントンによるファイナルで、それぞれの段が全てプッシュプルで構成されています。
これによりNFBを施す前の素特性が改善され、高い質を実現しています。

MCカートリッジ用ヘッドアンプには、専用フラットアンプをイコライザーアンプの前に挿入する構成を採用しています。回路構成は、FETバッファーを介さず直接入力しており、低雑音素子を厳選し、同時にNFBループの低インピーダンス化を計り雑音の発生を防止しています。
MCヘッドアンプ部では、電源の定電圧回路の雑音が信号系のS/Nに大きな影響を与えるため、定電圧電源部の素子を厳選し徹底した低雑音設計が施されています。
また、強大なMC入力が通過した場合も飽和しないように、最大入力電圧は150mVとなっています。

イコライザーアンプ、ハイレベルアンプ、ヘッドアンプのそれぞれにICによるDCサーボ回路を採用しており、出力に発生した直流を検知して入力に帰還し、DCドリフトの発生を防いでいます。
これによりDCドリフトの発生はほぼ皆無となり、MC入力から出力の全信号系を直結にしています。

各ユニットアンプを独立巻線独立整流回路により駆動しており、さらに各ユニットアンプの至近位置に定電圧電源回路を設置するマルチプル・パワーサプライ方式により、理論的に完全な独立電源を構成しています。

入力端子からの信号をプリント基板に直結し、至近位置にリレーを入りし、リレーをロジック回路によりコントロールするロジック・リレーコントロールを採用しています。これにより信号経路を最短化し、余分な配線の引き回しによる信号の劣化を防止しています。
この際に用いられるリレーにはオーディオ用として特に開発されたクロスバー・ツイン方式の高信頼性リレーを採用しています。接点は銀パラジウム合金の上に金の薄膜を形成させ、密閉型にすることによって外気から遮断し耐久性を向上させています。

様々なMCカートリッジに対応し、音質を微細にコントロールできるようにするため、MC入力インピーダンスを3段階に切替えられるようになっています。
また、低出力MCカートリッジのために通常のヘッドアンプ利得26dBの他に32dBの高利得を得られるようにゲイン切り替えスイッチを設けてあります。

MMカートリッジの高域特性を微調整するMMロードキャパシタンス切替え機能を搭載しており、3種類の容量を追加することが可能です。

2台のテープ接続端子を搭載しており、録音・再生・モニターが可能です。

音量調整をそのままにしてレベルを下げる事ができるアッテネーターを搭載しており、-20dBにレベルを下げることが可能です。

可聴帯域に影響を与えずにサブソニックノイズのみをカットする-12dB/octのサブソニックフィルターを搭載しています。

トーンコントロールの代わりに、周波数特性をボリュームの位置によって自動補正するコンペンセーターを搭載しています。この機能はスイッチで2種類の特性を選ぶ事が可能です。

ヘッドホン端子を搭載しています。

フロントパネルのデザインが2種類あり、サブパネルがフロントパネル本体と同一のゴールド調に仕上げられたC-222Aとサブパネルのみをブラックで仕上げたC-222Bがありました。
また、別売りで天然ローズウッド仕上げのキャビネットがありました。

機種の定格
型式 ステレオプリアンプ
周波数特性
Tuner、Line、Tape play: 1.0Hz〜500kHz +0 -3.0dB
20Hz〜20kHz +0 -0.2dB
Disc:20Hz〜20kHz ±0.2dB
全高調波歪率(IHF) 0.005%(全ての入力端子にて、20Hz〜20kHz)
入力感度/インピーダンス
(定格出力/IHF出力0.5V)
Disc(Head amp off)MM:2.0mV/0.5mV/47kΩ
Disc(Head amp +26dB):0.1mV/0.025mV/10Ω、30Ω、100Ω
Disc(Head amp +32dB):0.05mV/0.0125mV/10Ω、30Ω、100Ω
Tuner、Line、Tape play:126mV/31.5mV/20kΩ
定格出力/インピーダンス Outputs:2.0V/1.0Ω
Tape rec:126mV/200Ω(Disc時)
S/N・入力換算雑音
入力ショート IHF-A補正
入力端子 定格入力S/N 入力換算雑音 IHF S/N
Disc(Head amp off)MM: 85dB -140dBV 85dB
Disc(Head amp +26dB): 72dB -152dBV 78dB
Disc(Head amp +32dB): 66dB -152dBV 78dB
Tuner、Line、Tape play: 110dB -128dBV 90dB
最大出力レベル
(歪率0.005%、20Hz〜20kHz)
Outputs:8.0V
Tape rec:19.0V(Disc時)
ヘッドホン端子 適合インピーダンス:4Ω〜100Ω
Disc最大入力電圧
(1kHz、歪率0.005%)
Head amp off:300mV
Head amp +26dB:15mV
Head amp +32dB:7.5mV
最小負荷インピーダンス Outputs:1kΩ
Tape rec:10kΩ
ゲイン Tuner、Line、Tape play→Outputs:24dB
Tuner、Line、Tape play→Tape rec:0dB
Disc(Head amp off、MM)→Outputs:60dB
Disc(Head amp off、MM)→Tape rec:36dB
Head ampは+26dB、+32dB切替式
ラウドネスコンペンセーター
(Volume -30dB)
1:+3dB(100Hz)
2:+8dB(100Hz)、+6dB(20kHz)
サブソニックフィルター 17Hz、-12dB/oct
アッテネーター -20dB
使用半導体 トランジスタ:109個
FET:9個
IC:13個
ダイオード:94個
電源電圧 AC100V/117V/220V/240V、50Hz/60Hz
消費電力 50W
外形寸法 幅445×高さ128(脚含む)×奥行373mm
幅466×高さ153×奥行385mm(ウッドキャビネット装着時)
重量 9.7kg
別売 ウッドキャビネット A-9(\16,000)