オーディオの足跡

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A-45の画像
 解説 

A-60とA-30の中間に位置するアンプとして設計テクノロジーを踏襲して開発された純A級ステレオパワーアンプ。

アンプ全体の構成には最新のインスツルメンテーションアンプ(Instrumentation Amplifier)方式を採用しています。
この方式では入力端子からパワーアンプ段までの信号経路をフルバランス伝送化しており、CMRR(Common Mode Rejection Ratio:同相信号除去比)や歪率などの諸特性に優れているだけでなく、外部雑音などの周囲の環境の変化にも強くパワーアンプとしての安定度や信頼性が向上しています。

増幅部にはMCS+回路やカレントフィードバック増幅回路を搭載しており、電気的性能のさらなる向上を図っています。
MCS(Multiple Circuit Summing-up)は同一回路を並列接続することで諸特性を向上させる回路方式となっています。MCS+回路はこの回路をさらに進化させたもので、並列動作させる部分を電流-電圧変換部のA級ドライブ段まで拡張する事でさらなる低雑音化を実現しています。
カレントフィードバック増幅回路は、出力信号を電流の形で帰還する方式で、帰還入力部分のインピーダンスが極めて低いため位相回転が発生しにくく少量のNFBで諸特性を大幅に改善できています。
出力素子には音質・信頼性に定評のあるパワーMOS-FETを採用しており、チャンネル当たり6パラレル・プッシュプル駆動としています。MOS-FETは熱に対する動作が温度上昇に対して負特性のため、熱的に安定した動作を得る事が可能です。これを純A級方式として音楽の持つ魅力を引き出しています。

電源部には最大600VAの大型高効率トロイダル型トランスを採用しており、平滑コンデンサには47,000μFx2の大容量コンデンサを使用しています。

4段階のゲインコントロールを搭載しています。
この機能はインスツルメンテーション・アンプ方式の初段増幅部で利得を切替えて行っており、残留ノイズも減少します。

完全バランス入力回路を採用しており、外来誘導雑音を受けにくい構成となっています。

プリントボード銅箔面や信号経路の主要部品類を金プレート化しています。

アナログ式大型パワーメーターを搭載しています。
メーターOFF機能や感度切替も可能となっています。

スピーカー端子にはYラグやバナナプラグが使用可能な大型端子を採用しています。

A-45はブリッジ接続に対応しておりハイパワーモノラルパワーアンプとしても使用が可能です。
モード切替スイッチでデュアルモノ/ステレオ/ブリッジ接続の切替えを行います。

機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
定格連続平均出力(20Hz~20kHz) ステレオ仕様時(両ch動作)
 360W+360W(1Ω負荷、音楽信号に限る)
 180W+180W(2Ω負荷)
 90W+90W(4Ω負荷)
 45W+45W(8Ω負荷)
モノラル仕様時(ブリッジ接続)
 720W(2Ω負荷、音楽信号に限る)
 360W(4Ω負荷)
 180W(8Ω負荷)
全高調波歪率 ステレオ仕様時(両ch動作)
 0.05%(2Ω負荷)
 0.03%(4Ω~16Ω負荷)
モノラル仕様時(ブリッジ接続)
 0.05%(4Ω~16Ω負荷)
IM歪率 0.004%
周波数特性 20Hz~20kHz +0 -0.2dB(定格連続平均出力時)
0.5Hz~160kHz +0 -3.0dB(1W出力時)
ゲイン(利得) 28.0dB(Gainスイッチ:max時)
ステレオ/モノラル仕様時共
ゲイン切替 Max、-3dB、-6dB、-12dB
負荷インピーダンス ステレオ仕様時:2Ω~16Ω
モノラル仕様時:4Ω~16Ω
※音楽信号に限り、ステレオ1Ωとモノラル2Ω負荷可能
ダンピングファクター 200
入力感度(8Ω負荷、Gainスイッチ:max時) ステレオ仕様時
 0.76V(定格連続平均出力時)
モノラル仕様時
 1.51V(定格連続平均出力時)
 0.11V(1W出力時)
入力インピーダンス バランス:40kΩ
アンバランス:20kΩ
S/N(A補正、入力ショート) 115dB(GainスイッチMax)
120dB(Gainスイッチ-12dB)
定格連続平均出力時
出力メーター -50dB~;3dB(dB/%表示)
対数圧縮型、表示消灯機能、メーター感度切替機能(-20dB)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 235W(無入力時)
430W(電気用品安全法)
290W(8Ω負荷定格出力時)
最大外形寸法 幅465x高さ211x奥行464mm
重量 30.9kg